誤りを味わう
- 2024/4/15
- 7か月前
ちくま学芸文庫の正史三国志をよく読んでいますが、たまに誤りに遭遇します。もちろん本側の誤植などではなく、(底本とした)正史の記述に誤りがあるようで。こういうことがたまに?起こると、史書の1ページにも人間味を感じられて、嬉しくなります。
場所は陸遜伝の「嘉禾五年(二三六)」、蜀と呉の三方面攻略作戦についてなのですが、孫権の年代の記述を追っても年が違いますし、もちろんwikipediaやネット検索結果とも違います。
ネットの諸先輩方も、まずは三国志集解とおっしゃっておられた(はず?)ですので、手持ちの本をのぞいてみましたら、三年の誤りとありました。
嘉禾五年呉無北征事本傳五年當為三年之誤
『三国志集解』 二十五史 藝文印書館印行
しかしながら、裴松之は陸遜には手厳しい。